TRONSHOW 2017で成功を収めた都市ワークショップ

2017 TRONSHOWの2日目、CPaaS.ioは国際セッション「IoT未来都市ステイクホルダーサミット: EU-Japan CPaaS.ioプロジェクト」を主催しました。プロジェクトコーディネーターの坂村健氏およびStephan Haller氏による導入の後、登壇者がそれぞれの都市におけるスマートシティ戦略およびその活動について、短いプレゼンテーションを行いました。

  •        アムステルダム: Joshua Serrão (イノベーションオフィサー、アムステルダム技術部長[A1] )
  •        札幌: 一橋基 (札幌市 まちづくり政策局政策企画部 ICT戦略推進担当部長)
  •         チューリッヒ: Michael Grüebler (チューリッヒ市統計局サービス部長)、ビデオ出演
  •         東京: 久原京子(東京都 総務局 情報通信企画部長)
  •         ムルシア: José Guillén Parra(ムルシア市都市品質および参加、行政近代化助役)とAntonio Skarmeta (ムルシア大学、MiMurciaスマートシティイニシアチブ技術コーディネーター)
  •         横須賀: 上之段 功(横須賀市 経済部 企業誘致・工業振興課 課長

休憩後に60分間のパネルディスカッションが行われ、その中で複数の論点について議論の深掘りおよび聴衆との質疑応答が行われました。プレゼンテーションおよびディスカッションの中でいくつかの論点が明確になりました。スマートシティの活動の成熟度は都市ごとに異なるものとなっていますが、CPaaS.ioが開発を行っているようなオープンプラットフォームの価値および必要性についての総意が確認されました。2つ目は、スマートシティは技術やIoTだけが関わるものではない、ということです。市民の生活の質を向上させること、そしてイノベーションそのものや都市が新しく生まれ変わる過程に、市民がどれだけ携われるかが重要な推進力となります。技術そのものが目的ではなく、サポートを行うことが技術の役割です。そして最後に、公共交通機関や水資源の管理など、互いの事例を共有する機会の重要性が再認識されました。

本プロジェクトは、TRONSHOW 2017の坂村健氏によるオープニングセッションでの紹介やショートビデオによってさらに注目を集めることとなりました。加えて、YRP UNLと東京大学(デジタルサイネージ)のブースでも展示が行われました。坂村健氏が展示エリアを案内し、野田聖子総務大臣にデジタルサイネージの説明を行いました。

The participants of the City Stakeholder Workshop. From left to right: Antonio Skarmeta (Murcia), Motoi Ichihashi (Sapporo), Ken Sakamura (Coordinator, YRP), José Guillén (Murcia), Kyoko Kubara (Tokyo), Stephan Haller (Coordinator, BFH), Joshua Serrão (Amsterdam), Isao Uenodan (Yokosuka)
CPaaS.i.ブースにて。IoT未来都市ステイクホルダーワークショップの登壇者左から、Antonio Skarmeta(ムルシア)、一橋基(札幌)、坂村健(コーディネーター、YRP)、José Guillén(ムルシア)、久原京子(東京)、Stephan Haller (コーディネーター、BFH)、Joshua Serrão(アムステルダム)、上之段 功(横須賀)

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札幌市 一橋基               ムルシア Antonio Skarmeta

Isao Uenodan, Yokosuka

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横須賀市 上之段功    野田聖子総務大臣にデジタルサイネージのデモを見せる坂村健